オフラインティーチングシステム
特盛りくん

Ⅰ. 特徴

特徴

特盛りくんの大きな特徴は、以下の5つになります。

     特盛りくんの5大特徴



  1. パスの生成、レーザープログラムの組み込み、動作シミュレーション、ロボットプログラムへの変換といった一連の流れを一気通貫作業

  2. オンラインでも使用することができ、キャリブレーション、作業状況の監視、施工状態の計測、状況に応じたパスの修正が可能

  3. 施工面に対するトーチの角度はもちろん、折り返し条件、退避条件に関する多彩な軌跡の
    オプションあり

  4. CAMソフトでは実現し難いレーザーコマンドをロボットJOBに自動で挿入

  5. 教示にかかる時間の削減による生産性の向上、溶接品質が安定性も向上

Ⅱ. 概要

機能概要(説明)

特盛りくんには、以下の9つの機能があります。

 1. 3Dモデル読込
 2. 溶接面指定
 3. 溶接方向、姿勢指定
 4. 溶接積層オプション指定
 5. ビード形状入力
 6. 積層パス算出、シミュレーション
 7. 干渉チェック
 8. 実機転送、作業状況の監視と計測
 9. 実物ワークの計測(ScanPath)(※オプション)

機能概要

機能概要1)~9)の参照図と説明になります。

 1) 3Dモデル読み込み

- 金型等の実環境の3DCADデータを読み込み可能です。(STEPなどの中間ファイルフォーマットが読み込み可能)
- ロボットに対する相対位置はツール内で変更可能です。



 2) 溶接面指定

- 溶接したい面を画面上から視覚的に選択できます。(複数選択可能)



 3) 溶接方向、姿勢指定

- 画面上の点(Vertex)を指定し、方向を確定させます。
- 溶接姿勢も細かく指定可能です。



 4) 溶接積層オプション指定             

- 下記の詳細な設定ができます。
溶接軌跡、層の計算方法、溶接順序、
エッジ残し計算、etc…

左:直線状溶接 右:教示線溶接 (溶接軌跡)

左:低い箇所から順に高さを保って溶接する 右:表面に追従しながら溶接する (層の計算方法)




 5) ビード形状入力

- 積層するビード形状の幅、高さ、重ね幅等を設定できます。          



 6) 積層パス算出、シミュレーション

- 積層パスに必要な項目を選択するだけで、自動で予想ビード形状を算出できます。
- 作成した積層パスをもとに、3D空間上でシミュレーションすることができます。

積層パス算出、シミュレーションの動画




 7) 干渉チェック

- 対象ワーク金型とロボット、ビードなどの干渉チェックを行えます。



 8) 実機転送、作業状況の監視と計測

- 溶接積層用のロボットJOBをロボットコントロー
ラー側に転送できます。
- センサー、目視による計測ジョブにて溶接結果を確認する事ができます。
計測後、計測結果に応じたパスの修正が行えます。

撮影姿勢


撮影姿勢(別角度)




 9) 実物ワークの計測(ScanPath)(※オプション)

- 金型の実物ワークをセンサーにて測定し、そこから積層パスを算出することができます。
- 3DCADデータを用意しなくても、実物から金型肉盛り補修を行うことが出来ます。

実物スキャン


スキャンしたデータから積層パス作成


Ⅲ. 動作環境

OS Windows10 / 11 (64bit構成のみ)
CPU Intel Core i7-9750H 2.6GHz(6 コア) 相当以上
メモリ 32GB以上
ハードディスク容量 1GB以上
グラフィックボート NVIDIA Quadro T2000 相当以上

FAQ

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商標、開発元について

・「特盛りくん®」は南海モルディ株式会社 の登録商標です。
・「特盛りくん®」の開発元は南海モルディ株式会社 です。